メキシコでオオカバマダラを見るのにいちばんいい時期
オオカバマダラはMichoacán州とメキシコ州のモミの森でおよそ5か月を過ごしますが、その冬のどの時期も同じ景色ではありません。週を外せば群れはまばらか道は混雑し、時間を外せば蝶はじっと動きません。ここではまず狙い目になりやすい週を、続いて差がつく時間帯と曜日を紹介します。
冬の流れをひと目で
下の表は、最初の到着から北への旅立ちまでの一般的な流れです。蝶はカレンダーどおりには動かないので、各行は時刻表ではなく傾向として読んでください。
| 時期 | 見られることが多いもの | 混雑 |
|---|---|---|
| 10月下旬~11月中旬 | 最初の到着。群れはまだ形成中で、斜面を移動している | 少ない |
| 11月下旬~12月中旬 | 房がモミの木に落ち着き、週ごとに大きくなる | 平日は少ない |
| 12月下旬~2月 | 群れはたいていいちばん大きい。暖かく晴れた午後には大群が飛ぶ | 年末年始と週末は非常に多い |
| 3月 | 交尾が始まり、北へ旅立つ蝶が増えて群れは小さくなる | 減っていく |
| 4月~10月 | 見学できる群れはない | なし |
保護区はたいてい11月ごろに一般公開が始まり、3月末ごろに閉まります。公開日は冬ごとに前後することがあるので、旅行がシーズンの始めか終わりにかかる場合はツアー会社に確認してください。
10月下旬と11月、到着の季節
最初のオオカバマダラは、最大約4,000 kmの旅を経て、たいてい10月下旬ごろにオヤメルモミの森に着きます。カナダと米国から南へ下るその旅は、渡りのガイドでたどっています。
到着の時期は、11月1日と2日の「死者の日」とほぼ重なります。Michoacán州の一部では、蝶は昔から里帰りする死者の魂と結びつけられてきました。この古い言い伝えは、今も地元の多くの人が口にします。
11月初めの訪問は、まだ準備中という印象になるかもしれません。群れはまだ形成中で、落ち着くまで斜面を移動することもあるので、真冬より歩く距離が長く、房がまばらなことがあります。
その代わり、道は静かで、冬最初の大きな集まりが見られます。11月にしか来られないなら、第1週より後半のほうがたいてい無難です。
12月下旬~2月、群れがいちばん大きい時期
12月下旬から2月にかけて、群れはたいていいちばん密になります。1本のオヤメルモミに何千匹もの蝶がとまり、枝は房の重みでたわみ、緑の木がくすんだ灰褐色に変わります。
ほとんどの訪問者はこの時期を狙いますし、初めての旅なら私たちもそうします。標高約3,000 mでは冬でいちばん寒い時期でもあり、群れのそばの早朝は0 °C近くになることがあります。
それに合わせた準備をしましょう。重ね着についてはオヤメルモミの森の服装のページで、登りが距離のわりにきつく感じる理由は山歩きのガイドで説明しています。
数についてひと言。群れには何百万匹ものオオカバマダラが集まりえますが、ある日に何匹見られるかは、その冬と、何よりも天気しだいです。
3月、交尾と北への旅立ち
日が長くなると、蝶は林床や空中で交尾を始めます。3月を通して房はほどけていき、北の地でトウワタに卵を産むため、山を離れるオオカバマダラがどんどん増えていきます。
3月の訪問はにぎやかなこともあり、暖かい日には空にたくさんの蝶が舞いますが、群れは週ごとに小さくなります。3月下旬は賭けです。見どころがかなり残る冬もあれば、木がほとんど空っぽの冬もあります。
シーズンの終わりが近づくと、雨で道がぬかるみ始めることがあります。この時期は、しっかりグリップする靴と軽い雨具がより重要になります。
月と同じくらい大事な時間帯
オオカバマダラが飛ぶには暖かさが必要です。寒い朝や曇りの朝は、羽を閉じたまま枝の上でぎっしり身を寄せ合っていて、群れが枯れ葉の塊のように見えることもあります。
日が木々に差して空気が暖まると、たいてい正午ごろから羽を広げて飛び立ちます。晴れた午後には、何千匹もが水を求めて飛び回り、開けた場所の空がオレンジ色に染まることがあります。
寒い朝には、もうひとつ気をつけたいことがあります。体が温まるまで地面で休む蝶が多いのです。保護区のルールのページで足もとに気をつけるよう書いているのはそのためです。
灰色の肌寒い日だけは、どんな予約でもどうにもなりません。それでも房は見られ、それだけでも見ものです。ただ、写真で見るような渦を巻く群舞は見られません。

週末、休暇、そして混雑
保護区はメキシコの家族連れに人気の行楽地で、週末は平日よりはるかに混みます。いちばん混むのはたいていクリスマスから新年にかけての休暇シーズンで、道も入口の屋台もいっぱいになります。
日程が許すなら、平日に早めに出かけましょう。道が静かなら入口での待ち時間が短く、木々に着いてからも立ち止まって眺める余裕があります。
当サイトのツアーが訪れる保護区の中で、いちばん混むのはEl Rosarioです。いちばん有名な名前より静かな道を選びたいなら、保護区の比較が参考になります。
天気のリスクを減らす日程とツアー
日帰りツアー1回では、天気のサイコロを振れるのは一度だけです。森の近くに長めに滞在すれば、1日目が寒く曇っても二度目のチャンスがあります。
EcoColorsの7日間の旅(約2,295ドルから)はValle de Bravoを拠点に朝食付き6泊で、Piedra HerradaとCapulínの両方を訪れます。どんよりした朝が一度あっても、旅全体が決まってしまうことはありません。
難点は料金と1週間という日数で、実績もまだ少なく、Viatorで4.8(13件のレビュー)、GetYourGuideで4.4(4件)です。同じことを自分で手配する方法は、保護区近くでの長期滞在のガイドで紹介しています。
森で過ごす朝を一度ではなく何度も
EcoColorsのValle de Bravo発の1週間。2か所の保護区、朝食付き6泊、バイリンガルガイド付きの少人数グループ。
Moreliaからなら、Yei Toursのプライベートツアー(約200ドルから)が当日の天気を見てEl RosarioかSierra Chincuaを選びます。難点は販売がViatorのみであることと、1人参加だと1人あたりの料金がいちばん高くなることです。
混雑する時期に子ども連れで行きますか?年齢や長い1日については子ども連れのオオカバマダラツアーの質問で、全ツアーの比較は料金比較で紹介しています。